何年かに一遍、高熱を出す。
ここでいふ「高熱」は、九度超えをさす。
まあオリンピックほどは頻繁ではないがな。
八度以上の熱を出すと、なぜか置き薬にある解熱剤がきかない。
ちなみに八度より低い場合は、はからないから気がつかない場合が多い。
そんなわけで仕方なく医者に行つて薬を処方してもらふと、なぜだか必ず抗生物質が入つてゐる。
風邪だからウィルスぢやないのか、とも思ふが、大抵の場合は喉が腫れてゐるので、これがなにやら細菌にやられてゐるのではなからうか。
よくわからないけれど。
といふわけで、抗生物質がきかなくなつたらどうしやう、といふ不安はある。
さらに効く抗生物質が発明されるよ、といふ話もある。
いづれにしても、健康に暮らすやうにしないとな。
ところで、やつがれの親世代は、ほとんど病気で休んだりしてゐなかつたやうに記憶する。学校でも教師が休むことなど至極まれなことだつた。父が風邪で会社を休んだのを見たことはないし、母は定年退職がせまつてきてからたまに調子を崩すことがあつて、「具合が悪いつてどういふ状態だか、やつとわかつた」とやつがれに云つたものだつた。
親の世代とくらべた時に、「情けないなー」と、思はないといつたら嘘になる。
ちなみにさういふわけで、具合が悪いといふのがどういふ状態だかわからない親に育てられたおかげで、年中具合の悪かつたやつがれは非常に肩身の狭い思ひをしてきた。
かういふ場合、人は同じやうな境遇の他人に対してとてもやさしくなるか、はたまた自分がされたのと同じやうな対応をとるかのどちらかにわかれると思ふ。
残念ながら、やつがれは後者である。
PR