耳学問

除夜の鐘を打つ数は、百七と一つなのだといふ。
百八ではないのだといふ。
すなはち、煩悩の数といふ話は嘘、といふことになる。
煩悩の数は百七と一つではないからだ。

百八つの煩悩とは、前世・今生・来世に三十六ずつあるものをあはせた数だといふ。
今生と来世はともかく、前世の煩悩を毎年払ふといふのもなんだかめうつちやめうだよな。

その除夜の鐘も最近はautomaticに打つやうになつてゐるらしい。打ち手がゐないのだといふ。
参拝客に打たせてゐるところもあるが、それだとますます百八つにはならない。
ましてや最後の一つを定められた時刻に打つことなどまづかなふまい。

ま、すべて耳学問で仕入れたネタにつき、どーでもいいつちやいいことだがね。