狂騒から逃れたい

独逸では「旅行をしてＷ杯の喧噪から逃れやう」とか「当店では試合中継のチャンネルにあはせません」とかさういふところがぼちぼちあるさうである。

さうだよなあ。わかるわかる。

と、別段蹴球好きでもないのについ試合中継を見てしまつて「うわー、すごーい」とかうなつてばかりのやつがれでも思ふ。



思へば、前回大会はやつがれにとつてないも同然の大会だつた。選手発表の時、すべてが終はつたからだ。

あとはひたすら「Ｗ杯なんてないもの」と毎日すごしてゐた。



今もさうかもしれないが、当時も本邦は開催国の一であるわりにはサッカーに対する盛り上がりが今ひとつだつたりした。

ゆゑに「Ｗ杯なんてないふり」はしやすかつた。

さうはいつても、majorityは「Ｗ杯Ｗ杯」で、「見てないの?!」といつた反応が多かつたやうに思ふ。



個人主義を重んじる國とさうでない國のちがひかな。



もちろん、さうはいつてもかの國だつて異端は異端として生きにくい世の中なのだらうとは思ふけれどね。

♯めりけんで異端がどのやうに暮らしづらいものなのか。

♯本邦となんらかはらない、あるいは本邦よりひどいかもしれない。

♯それを考へるとね。