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つぶやきといふ名のぼやき
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家に辿りついてからまだ二時間くらゐしかたつてないのになあ……。
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昔から我が家はわりと窓開けつぱなしの家だつた。
高台のさらに団地の上の方に住んでゐて、風通しがよかつたせゐかもしれないが、まあこれは家によるのだらう。

雨が降つたのでどうかとも思つたが、今ドアを開けて網戸にしてみた。
いい感じだ。
「エコ」とか「地球にやさしい」とは無縁である。

今日は一日風呂敷を持ち歩いたのだが。
最初のうちはちいさく、荷物が増えてきたら大きく。

いいぢやんいいぢやん。

問題は、荷物の出し入れにちよいと難がある、といふことか。
でもいい感じである。うむ。
恩を仇で返すとはまさにこのことなのだつた。

どーしてかうかなあ……

でも身から出た錆だから。
その昔、霞ヶ関で働くおじさんはみな風呂敷に書類を包んで歩くと聞いた。
今でもさうなんだらうか。

最近手ぬぐひだけでなく風呂敷もよく使ふやうになつたので、ヲレもさうしやうつと、と思つたのだが、さうなると客先へ行く用事などがないのだつた。
ま、その方が気楽でいつか。
そして沈む。

なんのこつちや。

夜明け前が一番暗い。
さうかなあ?
以前、つまらないことがあると家で一杯ひつかけてゐたことがあつた。

でも、「やつぱり酒はおいしくいただきたい」と思つてやめた。
それ以降は土日の気分のゆつたりした時に飲むやうになつてゐた。

ここのところまた、つまらないことがあるとつい、といふことになりがちである。
むー。いかんなあ。
きつと酒だつてそんな飲まれ方はしたくないはずなのだ。
とかあんまし云ひたくないんだけどさ。

昼間外を出歩くと、老人がめうに多いことに気がつく。普通に昼間あたりをぶらぶらしてゐたのなんて高校生の時が最後だと思ふが、あの時より格段に道行く人の中で老人の割合が増えてゐる気がする。
そして、なぜかみな、あまり人の云ふことをきかないのだ。といふよりは、他人のゐることに気がついてゐないらしい。
「このバス、どこそこ駅に行くかしらねえ」と大きな聲で独り言を云つてゐる老婆がゐるので、親切に教へる人の姿があつたが、耳の遠いことも手伝つて、かの老婦人は親切な人のことばをすこしも聞いてゐない。まあまつたく聞いてゐないのならそれでもいいが、自身に都合のよいと思はれる部分だけを聞いてゐる。
年をとるとさうなつてしまふのだらうが……。むう。

また、電車には私立の学校に通つてゐると思はれる小学生がたくさん乗り込んでくる。
そして、なんのためらひもなく優先席に突撃をかますのである。車両が空いてきて座席があかうものなら、みづからの荷物をでんとあいた座席に置いて恬としてはばからないのである。
これはねえ……親なり学校なりに注意したいところだよなあ。座席があいてゐるからつて荷物を展開してもいいことにはならない。
まあこれもさういふ大人の手本がたくさんあるから仕方がないのかなあ。

ちよつと暗澹とした心持ちになる。
あるいは見ないか。

早慶戦か交流戦か、はたまた安田記念か。
Zapping、かの。
よくなつたねえ。

先日「機能大幅アップしたよ」といふ連絡を受けてはゐたのだが、そんなに期待してゐなかつたのだ。
むー、すばらしい。
なにがすばらしいつて、まづきびきび動くやうになつたことだ。
さらにより詳細な情報を見る時にかんたんに見られるやうになつた。
いいぞいいぞ。

「こんな調子なら使ふのやめやうかなあ」と思つてゐたが、これはいい。
営業目的なんぞなにもないやつがれでも十分に使へさうだ。


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