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つぶやきといふ名のぼやき
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仕事の後、職場の飲み会に行く。
場所はこの職場ではよく使ふ居酒屋。やたらと降りにくい階段をのぼり、二階でしばし飲む。
この時、荷物をあづかつてくれるといふので鞄を店員に託す。

さて帰る段になつて、一階におりてから鞄を忘れたことを思ひ出す。
二階にあがつて店員に確認すると、なんでもロッカーがあつてそこにしまつたといふ。
説明を受けてロッカーのある場所に赴くと、荷物受け取りの列ができてゐる。
仕方なく待つことしばし。
よく見るとカウンタの前にはLoppiのやうなマシンがあつて、指紋とパスワードを認証することで、荷物の受け渡しをおこなふといふ。

なに? 指紋?
だつて店員にあづけたのに、そんな認証、とほるわけがない。

しかし荷物受け渡しを担当してゐる店員は、「大丈夫。常連さんですし(といふほど通つてゐるわけではないのだが)、絶対登録されてゐますつて」と云ふではないか。
登録してゐないんだからあるわけないと思ひつつ、指を所定の場所におき「パスワードといつたらこれだらう」といふ文字を打ち込んだところ。

なんと、一致したといふではないか。
そして、鞄が出てきたので、そのときはその場を後にして一階におりて店の外に出たのだが。

なにかがをかしい。
この店では顧客の個人情報を勝手に入手して勝手に使用してゐるのか。
しかも、勝手に入手してゐるのは指紋である。

その事実に思ひ至り、荷物をその場に投げ捨ててまた二階に戻る。

「自分は指紋を取つていいなどと云つた覚えはないぞ。この店はをかしい」
大聲でさう云つたら、荷物を受け取るため並んでゐる人々も口々に叫びはじめた。
これはをかしい、店長を呼べ女将を呼べ。

そこで、文句のある人はみな一室にあつまり、店長その他を前に文句を云ひはじめる。しかし、店長その他には、なにがいけないのかさつぱりわからないといつたやうす。
指紋はどこから取つたのかと訊いたら、なんでも食事をもつた器に粉をはたいておいて、そこから採取したのだといふ。
そこで、「個人情報の取り扱ひ云々よりも、こちらの承諾も得ずに指紋を採取してゐた自体が許しがたい。即刻情報を消去してほしい」と、これまた聲高に訴へてみる。

納得したやうすはないながらも、情報は消去するといふので、ひとまづはその場を後にする。

外に出たら投げ捨てたままに鞄が残つてゐた。がま口の中にはちやんと小銭が残つてゐる。
「日本つていい國だな」と思ひつつ、長財布を開いたら、お札とクレジットカードが抜き取られてゐるではないか。
仕方ないなと思ひつつ、クレジットカード会社と銀行に電話しなければ、と、公衆電話を探すが見当たらない。
時刻はそろそろ五時。早くしないと受付が終了してしまふ。

といふところで目が覚めた。

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