つぶやきといふ名のぼやき
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10月の読書メーター
読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2352ページ ムーン・ライティング (白泉社文庫) 狼男の孫は「狼」男にはなれなかつた。どこまで笑つていいのか悩む。困つた人・ヤな人しか出てこないのに、孤独に悩みつつも、誰も決して独りぢやあないんだよな。ヲレ、なにも考へないで生きてるな。 読了日:10月02日 著者:三原 順 X day (白泉社文庫) 読了後、なにも考へないで生きてるなあと落ち込むことしきり。「X Day」ではサイモンとガーファンクル、「今は静かな」ではカントリーの歌が出てくる。このころの少女マンガには作中に歌を忍ばせるものがあつたな、と、懐かしく思ふ。 読了日:10月03日 著者:三原 順 編集兼発行人 (中公文庫) 気に入つたことばや気になることばに線を引かうと思つたら全ページ線だらけになつてしまふ。そんな本。簡潔にして要を得た書きつぷりに憧れるなあ。 読了日:10月03日 著者:山本 夏彦 Death by Cashmere: A Seaside Knitters Mystery 探偵役は、裏表紙とかに名前の出てくる毛糸屋の女主人ではなく、どちらかといふと彼女の伯母(叔母?)かと思ふ。いはゆるcozy mysteryよりはまあ推理小説めいたところがある……かなあ。うーん、微妙。巻末に出てゐるレースのマフラーは編んでみたいかも。 読了日:10月08日 著者:Sally Goldenbaum 柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方 読む・書く・訳すは自分にとつてはなにかちがふもの同士な気がする。それは、読む対象・書く対象・訳す対象がそれぞれことなつてゐるからかもしれない。この本にあるやうに読む・書く・訳すがつながつてゐるのであれば、日々のその他の営みもまた無関係ではないやうな気がする。それにしても、ヲレ、文学に興味ないな。エンタテインメントがいい。物語がすべて。小説は文字通り「小さな説」または「小人の説」で、「ウェイ・オヴ・ライフ」とか、むづかしいことはなくていい。それはnovelに任せたい。 読了日:10月12日 著者:柴田 元幸,高橋 源一郎 新装版 赤穂義士 (講談社文庫 か 1-21) 「赤穂浪士伝」とあはせて読むと史伝と小説のちがひが見えてくる。内匠頭の描き方からして異なる。これがおもしろい。著者も書いてゐるが、「赤穂義士のことは、日本人が歴史上に持っている大ロマン」だ。 読了日:10月22日 著者:海音寺 潮五郎 The Transcendental Murder (Felony & Mayhem Mysteries) かつてハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫で「消えたドードー鳥」と「エミリー・ディキンスンは死んだ」を読んだ。二冊ともホーマー・ケリー シリーズで、同シリーズのほかの本も読んでみたいと思ふやうになつて幾星霜、やつとそのうちの一冊、しかもシリーズ最初の本を読むことができた。最初のうちは読みづらくてまゐつたが、事件が起こつたあたりから俄然読みやすくなる。この本でもエミリー・ディキンスンの存在は重要だ。「超越論」やコンコードにまつはる米文学に興味のある向きには是非。 読了日:10月27日 著者:Jane Langton 旧字力、旧仮名力 (生活人新書) 所詮昔には戻れない。徒然草には一度誤つた使ひ方をされたことばが元に戻つたといふ話が出てくる(兼好法師はこれを「ことば遣ひが乱れてゐる」と嘆いてゐる)が、それは極めてめづらしい例だらう。もう旧漢字・旧仮名には戻らないし戻れない。この本では、旧漢字部分は「読めますか」、旧仮名部分は「書けますか」と問題形式で記述してある部分があるが、「書けますか」の方は問題を先に出すべきで、回答である旧仮名で書いた文章を先に出すのはどうかと思ふ。 読了日:10月31日 著者:青木 逸平 読書メーター PR |
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