つぶやきといふ名のぼやき
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2月の読書メーター
読んだ本の数:3冊 読んだページ数:970ページ 私の国語教室 (文春文庫) 少数派の意見は過激かつ過剰になりがちだ。崖つぷちにゐるからである。あとがないからである。たとへばローマ字入力をする人間はかんたんに「かな入力なんて近いうちになくなつて当然」といふやうなことを口にする。だがそれはかな入力者には死活問題だ。必死にかな入力の必要性を説くが、ローマ字入力者にはその必死さが伝はらない。福田恆存も、そんなかな入力者のやうな気持ちでこの本を書いたのにちがひない。 読了日:02月05日 著者:福田 恒存 後宮小説 (新潮文庫) 日本ファンタジーノベル大賞の敷居が高いのもむべなるかな。退屈だから叛乱、とか、今読んでも好きだなあ。物語の終はつた後もいろいろ想像(妄想)できるし。今回読んでゐて筒井康隆の影を見た気がした。そこらへんが読み手の限界。 読了日:02月12日 著者:酒見 賢一 ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを (ハヤカワ文庫 SF 464) はじめて読んだヴォネガット。三原順の「はみだしっ子」で引用されてゐたのがきつかけ。といふわけで キルゴア・トラウトとは最初からお知り合ひな気分がしてゐた。浅倉久志を偲んで。 読了日:02月18日 著者:カート・ヴォネガット・ジュニア 読書メーター PR |
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