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つぶやきといふ名のぼやき
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黙阿弥ものの翻案はむづかしいと聞いてはゐたが。
まさかこれほどとはなぁ。
なぜ万事大袈裟に派手にやらねばならないのか。役者がまづいからやたらと舞台をまはすのか。はたまた紐育ではこれくらゐやらないとわからないといふことなのか。
解せん。
まるで黙阿弥ものではない。
こつてりやりたいなら、もつとほかに演目のあるはずだ。
こりや選び方がまづかつた。
中村屋の和尚だけはそれなりに形になつてもゐたけれど。

今回は演目が悪かつたとあきらめやう。

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もとい、法界坊。

播磨屋の法界坊は、穴堀のところなど、実に自然な感じのするところがよい。やりすぎることがない。そのさりげない所作がかへつて忍び笑ひを誘ひ、さらなる笑ひを呼びさます。ほどがよいとでも云はうか。

ただ、一日見てくると、これはなんでも長すぎる。まぁそれはやつがれのせゐだけど。

釣女の姫にしてもさうだが、お組ちやんにしても京屋のかういふ役は久しぶりに見る気がする。……さうでもないか。

やつとわかつた。
どうにもお三輪ちやんには感情移入しづらいのだ。
だから吉野川に比べて金殿はどーも、なのだらう。

播磨屋を出すなら橘姫登場前からやつてほしいなぁ。
成駒屋、声が一瞬神谷町に聞こえてびつくりだ。似てないよねぇ。

歌昇にはあひかはらず安定感があつてよし。

播磨屋が「錦ちやーん」と声をかけるが、まつこと萬屋錦之介は舞台では最後まで「錦ちやん」であつたことよ。
当代の中村錦之介もかくあれかし。

「釣女」の姫の役はおそらく見せ場もさうはなくあまり面白くもない役なのかもしれないが、京屋はきつちりしてゐてよし。
播磨屋はいふまでもなし。
いまさら鬼平でもあるまいが。
とは思へども。

はじめて播磨屋を見たのも鬼平だつたなぁと感慨深い。

やはり役者はせりふ力(ちから)だねぇ。

家にけえつたら、うまい酒を飲みたい。
そんな心持だ。

高麗屋は声がよい。折角よいのだからもつと鍛えればよいものを。もつたいないとはこのことか。
京屋の絶間姫には鳴神ならずともたぶらかされてしまふだらう。いよっ、京屋っ。
我敗レタリ。我完敗セリ。

といふわけで、俳優祭はかすりもしなかつた。
今日はこれから演舞場。
早くも疲れ果ててゐる。



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