つぶやきといふ名のぼやき
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2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:3冊 読んだページ数:111ページ ナイス数:1ナイス ラディカル・ホスピタル (25) (まんがタイムコミックス)の感想 上げ底の可愛さにきゆんとした後、おとな扱ひされないことに大ウケする。「サカキタン」もいいなあ。家庭教師つて、それくらゐ年齢違ふんだー、といふことを知つたり、とか。こどもは成長するけどおとなはそのままなサザエさんな世界。このままつづいてほしいものである。あと、二色カラー、好きなんだけどなあ。 読了日:8月15日 著者:ひらのあゆ 銀色の髪の亜里沙 (花とゆめCOMICS)の感想 主人公がいいとこのお嬢さんで陥れられて復讐をする。著者の好む展開。いまだと「リアルぢやない」といふことではねられちやふ設定かもしれないなあ。 読了日:8月21日 著者:和田慎二 大逃亡 (マーガレットコミックス)の感想 こどものころ読んだはずなのだが、細かい部分が曖昧だつたことが判明。説明はト書きですませてゐたりして、かういふのは現在は受け入れられないかもしれないなあ。 読了日:8月21日 著者:和田慎二 読書メーター PR
2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:6冊 読んだページ数:966ページ ナイス数:6ナイス テルマエ・ロマエV (ビームコミックス)の感想 ハナコが出て来たのはさういふわけだつたのかー。奥村編集長もムチャ云ふなあ。「ヴァ? 二頭立てだと?」くらゐのことは云つたのだらうか。 読了日:7月10日 著者:ヤマザキマリ テルマエ・ロマエVI (ビームコミックス)の感想 時空を超えた関係に弱いところがある。「蒲生邸事件」とか、小説自体はそんなに好みではないが、時空を超えた仲、といふのにぐつとくる。このまんがではそんなことはまつたくなく、「喜劇だからか知らん」と思つてゐたが、さうではなかつたことが判明した。まあ、終りよければすべてよし、なのかもしれない。 読了日:7月10日 著者:ヤマザキマリ まいあ Maia SWAN act II 1の感想 この話の第一部が終はつた後、親世代の話の連載がはじまつたと聞いて、「つまらないのかなー」と思ひつつ読みはじめた。「えー、この話のつづきをかけばいいのにー」と思つた。きつと、過去に拘泥する読者が多いんだらうな。 読了日:7月26日 著者:有吉 京子 まいあ Maia SWAN act II 2の感想 「親の七光り」つて陰口叩かれたりしないのかなー、と思ひながら読んだ。それは後の巻であきらかになつていく。とりあへずはよくも悪くも実力社会、といふことなのかな。 読了日:7月26日 著者:有吉 京子 まいあ Maia SWAN actII3の感想 だんだん親世代のころの登場人物が増えてくる。その方が反応がよかつたんだらうな。 読了日:7月26日 著者:有吉 京子 まいあ Maia SWAN actII4の感想 このまま第一部完で終はつてしまふのではあるまいか。親世代の連載、まだつづきさうだし。もしこのまま終はつてしまふのなら、この話は公開しなければよかつたのに、と思ふことだらう。 読了日:7月26日 著者:有吉 京子 読書メーター
2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:1冊 読んだページ数:0ページ ナイス数:1ナイス サタニックブランチ 変人探偵エム (ジュールコミックス)の感想 「奇妙な物語」なんだけど、怖くない。表紙に偽りあり? とは思ふけど、表紙の色合ひとか、渋くて素敵だ。 読了日:5月27日 著者:坂田 靖子 読書メーター
2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:1冊 読んだページ数:112ページ ナイス数:2ナイス 孔明のヨメ。 (2) (まんがタイムコミックス)の感想 相変はらずいまどきないだらうといふくらゐの少女まんがつぷり。どこまでつづけるつもりなのかなあ。出蘆までなんぢやないかと踏んでゐるんだが。 読了日:3月8日 著者:杜康 潤 読書メーター
2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:2冊 読んだページ数:239ページ ナイス数:2ナイス 拝み屋横丁顚末記 18巻 (ZERO-SUMコミックス)の感想 あつさり成仏したい。 読了日:1月12日 著者:宮本 福助 ラディカル・ホスピタル (24) (まんがタイムコミックス)の感想 身内に死なれて、医者にあたる人もゐるんだな。とか、いつも微妙につらい話もあるラディカルホスピタル。チャーリー、中にまぢつてても違和感なし。 読了日:1月18日 著者:ひらの あゆ 読書メーター
2012年の読書メーター
読んだ本の数:91冊 読んだページ数:27951ページ ナイス:70ナイス 感想・レビュー:88件 月間平均冊数:7.6冊 月間平均ページ:2329ページ ■腕貫探偵 (実業之日本社文庫) 西澤保彦にしては読後感がいい気がするのは記憶力衰退のためか。ハッピーエンド風味なのはいいかも。短編集で、話が進むにつれインパクトが薄れて行くのは仕方がないのかも。「喪失の扉」は最後の句点が余分な気がする。 読了日:1月3日 著者:西澤 保彦 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15523149 ■英語にあきたら多言語を! ~ポリグロットの真実~ あきるほど学んだわけぢやないしなー、といふところか。外国語はこどものうちに学んだ方がいいか、といふ問ひには、「場合による」つてところかなあ。米国と墨国との国境地帯出身で英語もスペイン語もペラペラ、といふ人々を見てゐると、喋れるけど読解力に欠けるとか文法が今ひとつとかさういふ人も多い。まあ、「喋れればいい」のならそれでいいのかもしれない。英語に関してはさう思つてゐる人が多いと思ふな、本邦には。 読了日:1月4日 著者:トニー ラズロ http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15549493 ■Get Everything Done: And Still Have Time to Play (Help Yourself) 5分間スライシング、作業の半分に着手、抵抗を覚える作業からはじめる。この本にあるタイムマネジメントの主な手法はこの三つか。「タイムマネジメントの手法のほとんどは実行不可能」とはそのとほりかと思ふが、この三つだつてかなり実現するのはむづかしい。いづれにせよ、「自分にとつて大切なことはなにか」といふことがわからないうちは、手法ばかり覚えても仕方がないのだらう。それはこの本にも書いてある。 冒頭、「毎晩明日実行することをひとつ考へて、翌日絶対に行ふ」といふexerciseが課される。できたら苦労しないよな。 読了日:1月10日 著者:Mark Forster http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15707143 ■完璧な涙 (ハヤカワ文庫JA) 砂と砂漠のイメージが印象に残る。砂には感情がない感じがするからだらう。海や空には感情がある気がする。でもこのイメージは昔この物語をSFマガジンで読んだから得たものなのかもしれない。 読了日:1月12日 著者:神林 長平 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15746545 ■真田幸村 (文春文庫―柴錬立川文庫) 「滅びゆく者に、「美」を飾らせるは、人の人情にて、余もまた、覇者・成功者に対して、共感をおぼえざるものなれば」といふ前説にすべてあらはれてゐる。 読了日:1月16日 著者:柴田 錬三郎 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15840479 ■理科系のための英文作法―文章をなめらかにつなぐ四つの法則 (中公新書) 読みやすさを重要視した文章を書くための本だといふのに、コラムが文章の途中にはさまれてゐたりして非常に読みづらい。呟きもしたが、「仮説2.1つてなんだつけ?」とページを戻ること一度ならず、しかも探しづらい。日本語の文章を書くのにも役立つといはれて読み始めて、確かにそのとほりだとは思ふけど、これだけ読みづらいと「ほんたうかなあ」と疑いたくなつても仕方がない。 読了日:1月18日 著者:杉原 厚吉 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15871005 ■風さん、高木さんの痛快ヨーロッパ紀行 出版を前提にした文章としない文章との差か、山田風太郎の日記の方が若干おもしろく感じられた。後半だんだん量が少なくなるのは、疲れてきたからだらうか。海外旅行解禁後そんなにたつてゐないはずなのに、もう日本人はいいカモだつたんだねえ。しみじみ。 読了日:1月22日 著者:山田 風太郎,高木 彬光 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15978821 ■坂東三津五郎 踊りの愉しみ 「力を入れない方が手が美しく見える」といふくだりを読んで、「アステアもそんな感じだつたのだらうか」と思つた。ロジャーズと別れた後、ステッキや帽子掛け、ピアノなどの非生物と踊るときのあの命のないものに命の宿つてゐる感じ、あれはかういふからくりなのかも。 「踊りわかんないし、わかるやうになれたら」と思つて手に取つたが、そちらの効果は自分にはあまり期待できないやうだ。目に見えるものに注意がいかないからかもしれない。目が悪いからさ。 読了日:1月29日 著者:坂東 三津五郎 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16133155 ■ツチヤの貧格 初土屋賢二。自虐ネタはインテリでないとね。ときをりドキリとする文章もある。「新聞を切り抜くのは、通常、後で読み返したり、保存しておくためだが、人に読ませないために切り取ることもあるのだ」とか。それつて却つて目立つのでは、とは云はない約束か。 読了日:2月8日 著者:土屋 賢二 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16438037 ■日本語に主語はいらない (講談社選書メチエ) いきなり外国の人から「あなた」と呼びかけられて狼狽する。あるあるあるー。仮主語の「it」は昔から不思議だつたけれど、英語などはこれがないと成り立たない不自由な言語、といふこともできるのか。図書館で借りたけど、買つて再読したい。 読了日:2月12日 著者:金谷 武洋 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16542205 ■日本人の9割に英語はいらない 哲学・教養のない人間は英語を身につけたところでムダ、といふ話だらう。英語を母国語にする人々だつて、確固たる哲学を持つてゐる人ばかりとは限らないけどね。あと、ゲーテが「Wer fremde Sprache nicht kennt weiß nichts von seiner eigenen.」と云つてゐることも忘れてはならないと思ふ。個人的には英語なんて全然必要ない9割側の一人だけど、趣味のある人は英語がわかると世界が広がるんぢやないかな。えうはムダでもいいんぢやないつてこと。 読了日:2月13日 著者:成毛眞 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16576841 ■夜・夜明け・昼 三原順の「夢の中 悪夢の中」で主人公が読んでゐたので手に取つてみた。それと、つらい時期にはつらい本を読む、といふのが無意識のうちにあるのらしい。予想したとほり読んでゐてつらいが、ものすごいいきほひで読んでしまつた。或はつらいからかみしめるやうには読めなかつたのかもしれない。人はどんなに苛酷な状況にあつても生きたいと思ふものなのか。いづれにしても、この本を紹介してくれた三原順には感謝してもしきれない。 読了日:2月15日 著者:エリ・ヴィーゼル http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16625547 ■だれがコロンブスを発見したか―バックウォルド傑作選1 中高生のころ地元の図書館で見つけて読んだ。大好きだつた。今読んでもおもしろいか、といふと、「うーん」と思ひながら読み進めていくと、後半になるにしたがつておもしろくなつていく。後半に行くにつれひとつのコラムが短くなること、政治の話が増えることが理由かも。つづきも読むつもり。原書もなかなか手に入らないのがつらい。 読了日:2月18日 著者:アート・バックウォルド http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16699177 ■忠誠心、このやっかいな美徳 忠誠心と愛情を同列に考へたことはなかつたなあ。「戀と忠義はどちらが重い」といふくらゐで、案外相対するものなのではないかと思つてゐた。 儒教的な観点から「忠誠心」を語つた本も出るといいなあ。 読了日:2月24日 著者:エリック・フェルテン,Eric Felten http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16882950 ■権力と支配 (講談社学術文庫) 正直云ふと電車の中でよけいなことを考へないやうにするために読んでゐた。「なるほど、それはかういふことなのか」と思ふこともある一方で、「もつとかんたんに書けるんぢやないの?」といふ気もする。これがウェーバーの著作の中でも入門篇といはれると腰が引けるなあ。もつとも、原文も難解なのだつたら仕方がないのかも。でも英語だともつとわかりやすいつて云ふよなあ。一度読んでみるか? 「封建制」とか、これまで自分がぼんやりと「かういふもの」と考へてゐたことと異なる定義が出てきたりして、読み返すこと一度ならず。とほほ。 読了日:2月28日 著者:マックス・ウェーバー http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16997811 ■経済は感情で動く―― はじめての行動経済学 コロンビア白熱教室とあはせて読みたい感じ。経済学は自然科学を標榜するあまり人間の関与を排除し学問に堕してしまつた感があるが、それを補ふものといふ気がする。それにしても、「スタートレック」のMr.スポックは博士号を持つてゐるのか? それがとても気になる。 読了日:3月2日 著者:マッテオ モッテルリーニ http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17077286 ■そしてだれも笑わなくなった―バックウォルド傑作選2 (1980年) いよいよ快調ブッフヴァルト節全開。やはり、大統領はジョンソンとかニクソンとかの頃の方がおもしろい。皮肉で辛口なコラムの中に「亡命者の母」とか「アメリカほど住みよい国はない」とかがあるとちよつとホロリときちやふんだなあ、これが。 読了日:3月2日 著者:アート・バックウォルド http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17077487 ■文豪の翻訳力 近現代日本の作家翻訳 谷崎潤一郎から村上春樹まで 最初、思つてゐたのとちがふなーと思つたが、案外おもしろく読めた。気に入つたのは中島敦と耽美派の話と、池澤夏樹とアップダイク、ヴォネガットの考察。 読了日:3月6日 著者:井上 健 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17192716 ■予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版 かつて日本の企業は社員を遇するのに「社会規範」をもつてしたのかもしれない。「市場規範」を用ゐることにして、今のやうな状態になつてしまつたのかもしれない。そんな気がした。 それにしても、なぜ従来の経済学は人間を合理的なものと考へたのか。昔から人が不合理な決断をするといふことは変はつてゐないはずなのに。 読了日:3月10日 著者:ダン アリエリー,Dan Ariely http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17272427 ■日記の魔力―この習慣が人生を劇的に変える 感想は書かないと云ひながら、着想や思想は大事、と云ふ。着想や思想は感想から生まれるものではないのか。まづ書き始めるには、「べからず」集は作らないに限ると思ふけどな。客観的に書くやう気をつけるのはいいかもしれないけど、「感想は書かない」は、つづかない理由にしかならない気がする。 読了日:3月11日 著者:表 三郎 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17318578 ■白楽天詩集 (平凡社ライブラリー) 「どうせ平安時代のお貴族さま好みの詩ばかりでせう」などとあなどつて読み始めると、諷喩詩に唸る。「新製布裘」は今も昔も my favourite だ。翻訳は須くかくあるべし。 読了日:3月14日 著者: http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17405143 ■ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice) どういふ読者層を想定して書かれたものなのかよくわからん。読んでゐてわくわくした感覚がわかないのは、この本が書かれたときよりも今の方が技術が進んでゐるからか。「ビーイング・デジタル」とか、「何が書いてあるのかよくわかんないけど、未来はなんだかドキドキワクワクだ」といふ感じがあつたんだけどなあ。自分が年取つただけ? さうかも。 そんなわけで、ライフログの必要性を懸命に説いてゐるといふのはわかるんだけど、「なんでそんなに必死なの?」といふ感じだつた。 ちなみに自分は自分なりにライフログをつけてゐる。 読了日:3月16日 著者:ゴードン ベル,ジム ゲメル http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17453756 ■英語リーディングの秘密 読む端から覚えた技を試したくなる。巻末に例文が載つてゐるので、まづはそこからか。五文型については、文法的に正しくないといふ意見もあるやうだが、えうは読めるか読めないか、読むときの指針になるかならないか、といふところではあるまいか。関係代名詞などよく理解できてゐないところは折りに触れ読み直したい。 読了日:3月21日 著者:薬袋 善郎 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17581347 ■BAR酔虎伝(バーすいこでん) ミステリマガジン連載中にもちよこちよこ読んでゐた。カルバドスのこと、スコッチとバーボンのちがひ、ジャック・ダニエルズのことなど、この連載で学んだ。最近また家で飲むやうになつてしまつたのだが、こんなバーがあつたら行つちやふなあ。 読了日:3月25日 著者:酒口 風太郎 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17700247 ■The Great Stagnation: How America Ate All the Low-Hanging Fruit of Modern History, Got Sick, and Will(Eventually) Feel Better 云はれてみれば、現在活躍中の科学者なんて全然知らないや。ノーベル賞でも取らないと騒がれないしね。しかもノーベル賞取るつてことは、すでに世に出て長い研究つてことだらうし。 「それでもこんな状況下で日本はうまくやつてゐる」つて、信じてもいいのかな。信じちやふぞ。 読了日:3月26日 著者:Tyler Cowen http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17734082 ■なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方 題名詐欺ではあるものの、なにかうまくいかないときにみづからのことを責めがちな人は読んでみるといいかもしれない。それで自分を責めないやうにできるとはかぎらないが、かういふ考へ方、かういふ方法もある、と知るのと知らないのとでは全然ちがふんぢやあるまいか。 読了日:3月28日 著者:枝廣 淳子,小田 理一郎 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17785624 ■マインドマップ デザイン思考の仕事術 (PHP新書) デザイン思考に関する部分を興味深く読んだ。まづプロトタイプを作る、といふのは、えうは目に見える手に取れる形にしないと、すべては机上の空論に終る可能性があり、また、銘々がまつたくことなることを脳裡に浮かべた状態で話し合ふ自体に陥りがちである、といふことだらう。マインドマップについては、まあ、好きずきといふか…… 読了日:4月2日 著者:松岡 克政,木全 賢 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17914408 ■シネマほらセット 写楽が実在の役者による架空の演目の架空の配役の絵を描いてゐたといふ話を聞いた。きつとこんな感じなんだらう。爆笑問題は田中の方はよくドラマなどに出てゐるが、太田は残念ながら見たことがない。この本に出てくるやうな形で使つてみたらおもしろいのかも? 読了日:4月3日 著者:橋本 治 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17966437 ■漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ 江原正士があの江原正士だつたとは! この衝撃になにもかもとんでいつてしまつた感がある。昔から反骨の詩とか隠遁の詩に弱いのだが、隠遁の詩にも裏に隠された本音があるかも、といふのが大変興味深かつた。つづきが楽しみ。 読了日:4月6日 著者:江原 正士,宇野 直人 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18009360 ■なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか―記憶と脳の7つの謎 (日経ビジネス人文庫) 「なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか」はこの本のうちのほんの一部に過ぎない。「7つの謎」をかなり駆け足で紹介してみた、といふ感じか。なんとなく散漫な印象を受けた。 読了日:4月10日 著者:ダニエル・L. シャクター http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18102745 ■漢詩と名蹟 書のよさがわからないのが悔しいなあ。しかも読めないし。 改めて李白、いいつス。今度は李白の詩集を借りたい。 読了日:4月12日 著者:鷲野 正明 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18148657 ■仕事に役立つマインドマップ―眠っている脳が目覚めるレッスン マインドマップを使へばなんでもうまくいくよ、顧客からのクレームもプレゼンテーションもいぢめ問題も、なんでも解決できるよ、といふのが胡散臭くてたまらない。かういふのがいいと思ふ人もゐるのだらう。ちよつとマインドマップとは距離をおきたくなること請け合ひの一冊。 読了日:4月13日 著者:トニー・ブザン http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18170637 ■世間知らずの高枕 (新潮文庫) 山本夏彦を読むときは安心したいとき。「世の中をこんな風に見てもいいんだ」「かういふ見方もあるんだ」と思ひたいとき。 読了日:4月18日 著者:山本 夏彦 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18294819 ■アイデアのヒント アイデア、出ないはずだよなあ。準備が全然足りてないもん。それに、楽しくしてないといけないなんて、そらあ無理といふもんだ。 読了日:4月24日 著者:ジャック フォスター http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18450543 ■文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて。 どの本もとてもおもしろさうなんだけれども、実際に読んだときのがつかり感は柴田元幸で十分味はつたので、二の足を踏んでしまふ。さうね、人は「自分探し」といひながら、實のところは「居場所探し」をしてゐるのかもね。 読了日:5月7日 著者:千野 帽子 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18798124 ■書を学ぶ人のための唐詩入門 なるほど、書に書く場合は書の都合のよいやうにいい加減なところで改行して書くのか。それで苦手な訳だ。せつかく対句になつてゐる部分が対に書かれないなんて、無粋ぢやあないか。詩の解釈がちよつとおせつかいな感じがする。 読了日:5月8日 著者:村山 吉廣 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18824115 ■ダニエル・カーネマン心理と経済を語る 行動経済学に関する本を読んだあとだつたので、比較的容易に理解することができたかと思ふ。逆に云ふと、読まなくてもよかつたのかも? いやいや、それはないと思ひたい。題名は「心理学と経済学」なのではないかといふ気がするがどうか。「心理」と「心理学」はともかく、「経済」と「経済学」はちがふものだと思ふがなあ。 読了日:5月14日 著者:ダニエル カーネマン http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18976209 ■Justice: What's the Right Thing to Do? 図書館でたまたま目が合つて借りてきたが、思ひのほかおもしろかつた。TV番組はあまり見てゐなかつたけれども、見ておけばよかつたかなあ。ボビー・ケネディの演説ははじめて知つた。確かにどうなつたのか、見てみたかつたかもね。 読了日:5月21日 著者:Michael J. Sandel http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19156781 ■桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 図書館で借りやうとしたら予約が必要でかなり待たされた。TVドラマ化されてたんだねえ。確かに登場人物ひとりひとりの「キャラが立つてる」し、TVドラマに向いてるかもとは思ふたけど、実際のところはどうだつたのだらう。ちよつと気になる。クワコーのダメさ加減が身につまされてつらかつたが、まあ、フィクションだよ、フィクション。と思ふことにする。 読了日:5月23日 著者:奥泉 光 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19205642 ■言葉と鋏―漢字読み書きばなし 辞書に書かれてゐることは必ずしも正しくはない。でも「正しくない」とわかるには、やはりそれなりに知識が必要で、結局、人は辞書に書かれてゐることを信じてしまふんだらうなあ。「進捗」が「しんしょう」と読まれてゐたことがあるとは知らなかつた。いつのまにかちやんと「しんちょく」に戻つたんだな。さういふこともある。似たやうな例が「徒然草」にもあつたつけか。 読了日:5月28日 著者:駒田 信二 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19338926 ■漢詩を読む 2 謝霊運から李白、杜甫へ 李白と杜甫はそれぞれ一冊にまとまつてゐたのか。不覚。そのせゐかあまり知らない詩とかだつたかも。二人の本も探さなきや。 読了日:6月1日 著者:宇野 直人 江原 正士 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19437930 ■文芸漫談 笑うブンガク入門 You say you wanna revolution? ジェイぢやないんだから、といふつつこみはさておき、「世界を変へたい」といふ気持ちはどの世界でも重要なのかもしれない。世の中はいい方向に向かつてゐる、と思ふ気持ちも。 読了日:6月4日 著者:奥泉 光,いとう せいこう,渡部 直己 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19519658 ■神林長平トリビュート (ハヤカワ文庫JA) 読んだことのある小説家がひとりもゐなかつた、といふのが敗因かな。「狐と踊れ」にはどことなく「スフィンクスマシン」の趣がある気がした。ほかには「敵は海賊」と「魂の駆動体」が気に入つた。どこか神林長平的なseccoな感じを求めてしまつた結果だらう。 読了日:6月11日 著者:虚淵 玄,円城 塔,辻村 深月,海猫沢めろん,桜坂洋,仁木稔,元長柾木,森深紅 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19699380 ■エッセイ脳―800字から始まる文章読本 「書き出しには凝らない」といふのはその通りかも。具体例が多くわかりやすいが、ぢやあ実践できるかといふと、さうもいかないよなぁ、といつたところ。例文に出てくる敬体常体混合文は読みづらいものばかりだつた。やはり、よほどのことがない限り混在させてはいけないのだなぁ。 読了日:6月11日 著者:岸本 葉子 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19699561 ■「あっ、忘れてた」はなぜ起こる―心理学と脳科学からせまる (岩波科学ライブラリー) し忘れ(展望記憶のエラー)とし間違ひ(アクションスリップ)の違ひ、健忘症と認知症の違ひなどを述べたあと、し忘れ防止策が数ページ。決定打のあるわけではない。し忘れの防止にはセルフモニタリングが重要、とのことだが、し忘れの増える前にやり始めないとダメなんぢやないかな。 読了日:6月12日 著者:梅田 聡 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19711853 ■文学刑事サーズデイ・ネクスト〈2〉さらば、大鴉 「ジェイン・エアを探せ!」を読んだときに待ちきれず原書を読んだ。あのときの記憶が蘇る。喜劇的でゐて、切なくつらい部分もあるのは、Nursery Crime シリーズにも見られる。さういふところがたまらん。「審判」のくだりは、以前もウケたが、今回もおもしろかつた。 読了日:6月15日 著者:ジャスパー フォード http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19800659 ■Three Bags Full: A Sheep Detective Story 羊の見分けはつくのに、人間の見分けがつかない……。そこにかなり苦労した。あつけない幕引きだつたが、そこまでは楽しめたから、いいか。ドイツではすでに続篇が出版されてゐるといふ。翻訳されるかなぁ。 読了日:6月20日 著者:Leonie Swann http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19933618 ■フルトヴェングラー (河出文庫) 時にうなづきつつ、時に「そんな風に聞こえるかなぁ」といふやうな疑問を抱きつつ読める。ブラームスの四番四楽章の金管とファゴットのアンサンブルが「タンホイザー」とか、考えへたことなかつたな。今度さう思つて聞いてみやう。さういふ風に聞こえるか知らん。 読了日:6月21日 著者:吉田 秀和 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19954790 ■謎とき『罪と罰』 (新潮選書) えー、こんなこと、全然知らずに読んぢやつてたよ、「罪と罰」。もつたいないことしたなぁ。「贋作 罪と罰」も思ひ出しつつ読んだ。 読了日:6月27日 著者:江川 卓 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20111891 ■文学刑事サーズデイ・ネクスト〈3〉だれがゴドーを殺したの?〈上〉 四冊目以降が翻訳されてゐないことを考へると、読み進めのがつらい。Nursery Crimes シリーズのジャック・スプラット登場。ジャックのシリーズも翻訳されないかなあ。ibbとobbの成長が楽しみ。 読了日:7月2日 著者:ジャスパー フォード http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20251486 ■秘密基地の作り方 今はなにもかも懐かしい。秘密基地とはチト違ふかもしれないけど、こどものころは自分だけの場所、自分たちだけの場所を探したりした。机の下、押し入れの中、そんなところに籠つたりしたし、マットレスを壁に立てかけて隙間に入つたりしたよ。あれはなんだつたんだらうなぁ。 読了日:7月3日 著者:尾方孝弘 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20270815 ■明かりが消えて映画がはじまる -ポーリン・ケイル映画評論集 愛だろ、愛。いいなあ、自分もなにかについてこんな風に語れるやうになりたいと思つてしまふ。ケーリー・グラント論にはうなづくことしきり。「アラバマ物語」が出て来ないのは、あれはやはり何かちがふ映画といふことなんだらう。今、ケーリー・グラントのやうな俳優つてゐるのかな。 読了日:7月7日 著者:ポーリン ケイル http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20368272 ■俳句いきなり入門 (NHK出版新書 383) ポエマなんだつて。俳句、向かないんだつて。さう宣言されてしまつてどうしやうかと思つたが、でも句集とか以前よりおもしろく読めるやうになつたのでよしとしたい。 読了日:7月11日 著者:千野 帽子 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20474133 ■角川学芸ブックス 新版 20週俳句入門 「俳句いきなり入門」でいきなり俳人失格を云ひ渡されたが、往生際悪く読んでみた。俳句を作らなくても、鑑賞の手引きになる点も多いと思ふ。歳時記はほしいかもなあ。 読了日:7月13日 著者:藤田 湘子 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20497074 ■13日間で「名文」を書けるようになる方法 もちろん、これを読んだだけで「名文」が書けるやうにはならない。しかも13日間では。 「言語表現法」といふ講義を受けるやうな学生は、読める文章の書ける人なのだらうか。あるいは、さういふ人の文章だけ選んであるのかな。 この時期、高橋源一郎は「セクハラ」に異様に気を配つてゐたやうな感じ。常に、なのかな。 読了日:7月18日 著者:高橋 源一郎 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20650626 ■ファウスト 第一部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) 「謎とき『罪と罰』」を読んだらなぜか「ファウスト」を読みたくなつて、手に取つたのがこれ。昔読んだのと印象がちがふのは、年を取つたせゐもあるな。それとも、本物読む前に読んだ森川久美の「シメール」に出てきた「ファウスト」の印象が強過ぎるのか? 下巻も楽しみ。 読了日:7月21日 著者:ゲーテ http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20720409 ■ファウスト 第二部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) かつて挫折した第3幕以降。今回はなんとか読み通したけど、やつぱり何が何やら……いつの日かrevenge? それともこのままかな。 読了日:7月24日 著者:ゲーテ http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20822882 ■メグレ警視の事件簿〈3〉 (偕成社文庫) あれー、これ、もしかしたら読んだことあるかなあ。つぶやきもしたが、メグレはポケミスで読んでたつもりだつたんだけど。「すかんぽ」とか、もしかしたらこれを読んだのかも? メグレ、最近は本屋であまり見かけない気がするけど、おもしろいのにな。会話部分でときどきついていけない部分があつて、こどものころは「フランス人つてこんな話し方をするのか知らん」と思つてゐた。 読了日:7月27日 著者:ジョルジュ シムノン http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20874752 ■文学刑事サーズデイ・ネクスト〈3〉だれがゴドーを殺したの?〈下〉 〈2〉と上巻ではやられつぱなしだつた感があるが、下巻で反撃開始。あひかはらずコミカルな部分と切ない部分のバランスがすばらしい。これでしばらくつづきを日本語では読めないと思ふとつらいなあ。ジャック・スプラットの登場するNursery Crimeシリーズも翻訳してほしい(とりあへず自分でする?) 読了日:7月31日 著者:ジャスパー フォード http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20979512 ■千年紀の民 (海外文学セレクション) 空しい…… 読了日:8月7日 著者:J・G・バラード http://book.akahoshitakuya.com/cmt/21133257 ■茶の間の正義 (中公文庫) 8月6日は、広島に、その日限りの運動家の集まる日。云ふべきことのある人は口を閉ざす。 読了日:8月10日 著者:山本 夏彦 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/21200328 ■かんたん短歌の作り方―マスノ短歌教を信じますの? 正岡子規が「歌よみに与ふる書」で人々から奪つた歌を詠むといふ習慣を返してくれる本かと思ひきや、ハードル高過ぎ。でも多分、「歌よみに与ふる書」以前に数多の人が詠んできたやうな歌を詠んでもいいんだよね。そんな気にもなつた。 読了日:8月11日 著者:枡野 浩一 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/21218537 ■孤独の科学---人はなぜ寂しくなるのか 負の連鎖にはまつたときの脱出方法とか書いてあるけど、でも実際に負の連鎖のまつただなかにゐたら、これを実践するのはむづかしいと思ふなあ。 宗教の教義つてやつぱり「人間如何すれば社会生活を円滑に営めるか」つてことなんだよなあ。しみじみ。 読了日:8月22日 著者:ウィリアム・パトリック,ジョン・T・カシオポ http://book.akahoshitakuya.com/cmt/21521214 ■詩歌三国志 (新潮選書) 土井晩翠の「星落秋風五丈原」を詳細に解説しつつ、晩翠が参考にしただらう漢詩や、史書、演義の記述を紹介する本。あらためて、曹操つて詩人だなあ、としみじみしてしまつた。 読了日:8月25日 著者:松浦 友久 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/21579228 ■絶滅寸前季語辞典 ユーモラス。全然ポエマーなところがないのがいい。図書館で借りたけど、手元にほしいな。 読了日:9月7日 著者: http://book.akahoshitakuya.com/cmt/21941705 ■ヴィクトリア朝時代のインターネット ほんと、人間つてのは昔から変はらないんだねぇ。「テレグラフ」を「電子メール」とかに入れ替へてもまんま通じさう。フランス革命くらゐのころまではインテリつてーと坊さんだつたんだな。「静粛に! 天才只今勉強中」を思ひ出したよ。 読了日:9月11日 著者:トム・スタンデージ http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22064557 ■泣き虫弱虫諸葛孔明〈第1部〉 (文春文庫) 読了日:9月12日 著者:酒見 賢一 http://book.akahoshitakuya.com/b/4167773082 ■資本主義が嫌いな人のための経済学 昔呉服屋のお嬢さまが貧しい人々を見てあはれに思ひ、彼らに上等の反物を与へやうとしたところ、番頭曰く「おやめくださいお嬢さま。そんなことをしたら反物が可哀想ですし、なによりあのものたちが道を誤ります」、と。ボディーショップのシアバターに関する話を読んで、そんなことを思ひ出した。著者は「世の中は複雑だ」といふ。でも、案外単純に考へればいいのかも、と、思つた。かんたんに、ではなく、単純に。 読了日:9月23日 著者:ジョセフ・ヒース http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22388503 ■三国志で攻略!センター漢文12 (大学JUKEN新書) 正史かと思ふたら、うつかり演義であつた。格調の欠けるきらいはあるが、まぁやむを得ぬことかも? 水滸伝とか西遊記でも是非出版してもらひたいものである。 読了日:9月24日 著者:高橋忠彦 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22409435 ■ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 成功した話が続くので安心して読める。実際はさぞかし大変なことの連続だつたらうなぁと想像するのだが、それを感じさせないのがこの本のいいところでもあり欠点でもある。周りの人には相当嫌がられてるだらうなぁとも思ふ。「ゐてもゐなくてもいい存在」になりたいやうな人もゐるんだけどね、世の中には。それぢやダメなのかな。 読了日:9月26日 著者:高野 誠鮮 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22457061 ■泣き虫弱虫諸葛孔明〈第2部〉 (文春文庫) 読了日:9月30日 著者:酒見 賢一 http://book.akahoshitakuya.com/b/4167801221 ■日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で 日本語については仰るとほりかと思ふが、文学についてはどうなのだらう。著者の云ふ漱石、鷗外から谷崎といつた小説家は、漢籍に親しんでゐたのではあるまいか。文学とは「人生如何に生くべきか」を描いたもの、といふ著者のことばが正しいのなら、漢籍は不可欠のはずである。なぜなら、「人生如何に生くべきか」といふことは、既に四書五経や数多の史書に描かれてゐることだからだ。著者のあげる小説家たちはさうしたことをふまえた上で作品を作つてゐたものと思はれる。鑑賞する側にさうした知識は必要ない? はたしてさうだらうか。 読了日:10月1日 著者:水村 美苗 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22596009 ■ノマドワーカーという生き方 当たり前かもしれないけれど、"The Art of None Comformity"と重なるところがかなりある。結局さうでないと、「世界を征服」なんてできないし、夢を現実にすることもできないつてことなんだらう。ノマドワーカーになるならないはともかく、ダイエットに失敗し続けてゐる人は一読の価値あるかもよ。 読了日:10月3日 著者:立花 岳志 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22651383 ■西洋哲学史 (上巻) (岩波文庫 (33-636-1)) ほぼギリシャ哲学に終始してゐて、その大半はソクラテス、プラトン、アリストテレス。「哲学はギリシャ哲学からはじまる」のださうだから、それも当然? 中国哲学を「これはむしろ神学あるいは神話である」つて、どういふこと? 19世紀初頭のドイツのレヴェルつて、そんなものか。 読了日:10月9日 著者:シュヴェーグラー http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22799257 ■西洋哲学史 (下巻) (岩波文庫 (33-636-2)) 宗教だからと云はれたらそれまでだけど、上巻と下巻をつなぐには、キリスト教の影響に関する記述が不足してゐるやうに思へてならない。宗教は哲学ぢやないつて書いてあるけど、それぢや片手落ちだよね。著者にはキリスト教なんて当たり前過ぎて書くほどのことでもないんだらうな、とも思ふけど。上巻と下巻合はせると、モンティ・パイソンの哲学者サッカーを思ひ出すな。 読了日:10月11日 著者:シュヴェーグラー http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22843979 ■定本想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4) 「日本語が亡びるとき」に出てきたので読んでみた。「日本語が亡びるとき」に、アンダーソンは「英語ぢやだめなんです」と云つたとあつたが、巻末の本書の翻訳状況の詳細なことにその姿勢をみることができる。本書を読んだらアンダーソンがさう云つたのもむべなるかなと思ふがな。 読了日:10月16日 著者:ベネディクト・アンダーソン http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22972155 ■文体練習 新訳が出るといふので、読みなほした。あらためておもしろいなあ。フランス語がわかれば原文も楽しめるのか知らん。六十の手習ひ? いやいや。 読了日:10月18日 著者:レーモン クノー http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23030419 ■漢文法基礎 本当にわかる漢文入門 (講談社学術文庫) 漢文のみならず語学の習得に役立つ部分あり。日本語の上達については云うまでもない。しかしセンター試験にしか出ないものをこれだけ熱心に学ぶ高校生つてゐるのか知らん。ゐるのか。 読了日:10月25日 著者:二畳庵主人,加地 伸行 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23208123 ■酒仙 (新潮文庫) この本の存在を知つたときにはすでに絶版。あちこち探して、やつと読むことができた。探した甲斐はあつた。但し空腹時に読んではいけないし、禁酒時に読んではいけない。あー、お酒つてやつぱりいいなあ。中村さんのやうに死ねたらいいなあ。 読了日:10月30日 著者:南條 竹則 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23343857 ■史記 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典) 白文に限りなく近い文が掲載されてゐるもの、といふのでこれを選んだ。書き下し文のあとに返り点や一二点等だけついた文がついてくる。 なんといふか、出てくる人出てくる人、読んでて他人ぢやない感じがする。TVなんかでふつーにニュースやドラマに出てきてもをかしかない、といふかね。項羽のダメさ加減とか、いつそいとほしくなるよ。 読了日:11月1日 著者:福島 正 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23397581 ■日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫) ここに書かれてゐることがほんとなら、大河ドラマの農民尊重過多も考へなほさないと、だな。宋から来た舟がバラスト代はりに宋銭を積んでゐたとあるけど、帰りはどうしてゐたのかなあ。海上交易の話と「百姓!=農民」といふ話、あと冒頭の識字率の話が特におもしろかつた。「戦後の窮乏時も農家はそれほど食糧難ではなかつた」つていはれてみればさういふ話を体験者から聞くんだよね。飢饉とか、みなほすと新たな事実が出てくるのかも。 読了日:11月5日 著者:網野 善彦 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23488921 ■プロの資料作成力 人生経験の浅い人間にはあまり役に立たないのではないかな。どういふ経験を積んで行けばいいのか、といふ指標はあるかもしれないけど。ディベートの手法が役に立つのかな。この本にはそんなことは書かれてゐないが。 読了日:11月19日 著者:清水 久三子 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23834177 ■泣ける話、笑える話―名文見本帖 (文春新書) 徳岡孝夫は扇雀会だつたのかー。「歌舞伎にコクがなくなつた」つて、反論できないなー……。中野翠はMちやんの話がよかつたな。 読了日:11月22日 著者:徳岡 孝夫,中野 翠 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23905293 ■人生はうしろ向きに (集英社新書) 読了日:11月26日 著者:南條 竹則 http://book.akahoshitakuya.com/b/4087205886 ■漢字と日本人 (文春新書) 常々やまとことばで暮らしたいと思つてゐる。耳で聞いたときに間違ひが少ないと思はれるからだ。でも実際はなかなかできない。目で読む時は、漢字の方がいいやうな気がする。短くて済むからだ。 さう考へてゐたのも不思議ぢやあないのだなあ、と、納得できた気がする。 平安のかな文学については、あのだらだらとどこまでも延々とつづく文章がいいんぢやな〜い、と思ふけどね。 読了日:11月29日 著者:高島 俊男 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24082990 ■三国志演義〈1〉 (徳間文庫) 人形劇wikiを作るのに必要なところだけつまみ読みするつもりで出してきたのが、うつかり全部読んでしまつた。巻置く能はざるつてかういふ感じかな。おかげで最近「大いに驚きて曰く」とか「大いに怒りて曰く」みたやうなのが口癖になつてしまつた。 読了日:11月30日 著者:羅 貫中 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24107506 ■完全チェス読本〈1〉はまってしまった人々―ローマ法王からハンフリー・ボガートまで 有名な人物がたくさん出てくる。作家、音楽家、国王、思想家はほぼわかるが、スポーツ選手になるとお手上げ。ヨーロッパのサッカーの選手とか、知らないからなあ。「ヨハネス・パウルス二世」とか人名に時折「これが一般的なんだつけ」と思ふやうなものがあるのと、「骨片磁器つて……ボーンチャイナのこと?」と思ふやうな箇所がたまーにあるが、全般的に読みやすい。棋譜の見方も覚えられるし、problemsも載つてるし、お得感がある。 読了日:12月14日 著者:マイク フォックス,リチャード ジェイムズ http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24444872 ■論語 (中公文庫) とにかく中学生のころから儒家の思想はかたきであり「こんなものさへなかりせば我が人生はのどけからまし」と思つて生きてきたが、そんなことばかりも云ふてはゐられないので、過去には一度読んだことがある。その時は岩波文庫だつたので、今回すこし調べてこの本を読んでみた。 圭角に富んだ性格のため、「今後すこしでも楽に生きていくために参考になることはないかなあ」と思ひながら読んだ。参考になることはあるけど、参考にできるかどうかは謎。 解説はかなり細かい。好き嫌いはあらう。 読了日:12月18日 著者:孔子,貝塚 茂樹 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24537279 ■勉学術 ここ一年で読んだ本で外国語習得について書かれたものの内容はすべて同じ。とりあへず読めるやうになれ、でも日本語もろくにできないやうぢや上達は望めないけどな、といふこと。今から遠回りに思へるやうでも日本語の勉強からはじめるか否か、といふのは大きな問題だなあ、もういい年だから。そして、さういふことを書いてゐる人々にかぎつて論語とか漢籍に対する評価が低いといふ共通点がある。 とりあへず、地図は手元におきたいと思つた。山川の歴史地図とか、いいなあ。 読了日:12月19日 著者:白取 春彦 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24564875 ■新訂 孫子 (岩波文庫) 戦争反対の人こそ読むべき書。「想像してごらん」とか云ふてるうちは、戦争のない世界なんてやつてこない。最後の「亡国は復た存すべからず死者は復た生くべからず……」のくだりは、国家元首は須く拳拳服膺すべし。 読了日:12月25日 著者: http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24694833 ■こども論語塾―親子で楽しむ 子どものころから道徳だの説教だのは大の嫌ひ。当時読んでゐたら「けっ」と反感を抱いたことだらう。実際「けっ」とか思ひながら読んだ部分もあるし。最近中公文庫の「論語」を読んだので、理解を深めやうと手にした一冊。ちかごろ世の中で「コンプライアンス」とかいふ日本語にならぬことばの流行るのは、この本に書かれてゐるやうな心の持ちやうが忘れられてゐるせゐなんではないかと思ふ。 三省堂、有隣堂の名前の由来の文が掲載されてゐる。 読了日:12月30日 著者:安岡 定子 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24801386 ▼2012年に読んだ本まとめ http://bit.ly/w5Suj2 ▼読書メーター http://book.akahoshitakuya.com/ 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:224ページ ナイス数:3ナイス ラディカル・ホスピタル(23) (まんがタイムコミックス) さらに新キャラが……どこまで行くんだ、ラディカルホスピタル。 読了日:08月10日 著者:ひらのあゆ つらつらわらじ(4) (モーニング KC) 富士山の絵と殿様の絵が重なる。定信も悪いばかりぢやなくてよかつた。よかれと思つてやつてるんだもんね。二巻あたりではそれが悲しかつたが。まあ、四巻でも悲しいことに変はりはないか。だんだん馴染みのある地名が増えてきてるなあ。 読了日:08月23日 著者:オノ・ナツメ 拝み屋横丁顛末記 17巻 (ZERO-SUMコミックス) 前巻では活躍のなかつた東子さん、この巻では活躍してゐる。でも、どちらかといふと、東子さんをとりまく編集者の行方が気になる…… あと、花嫁さんは実はものすごくお年(のはず)だつたりするんぢやないかな、と思つたりした。名前がキラキラ? でも江崎玲於奈つてゐるぢやん。 読了日:08月24日 著者:宮本 福助 2012年8月の読書メーターまとめ詳細 読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:830ページ ナイス数:1ナイス イブの息子たち (2) (白泉社文庫) ますます笑へる展開にのめりこむことしばし。うーん、昔一度読んでゐるつもりだつたが、このあたりは読んだことないのかもしれない。特に「エロイカより愛をこめて」の登場人物の出てくる番外篇ははじめて読んだかも。 このトンデモないまんがが、ほんと、好きだつたんだよなあ、こどものころは。そして今でも好きなのらしい。 読了日:06月06日 著者:青池 保子 三国志魂 上 情報つまりまくり。全部読んであらためて対談部分だけ読み返したりした。演義、読み返したくなつちやつたなあ。正史も。 読了日:06月15日 著者:荒川弘,杜康潤 三国志魂 下 さうさう、陸遜つてわりと早く死んぢやふよねー。物語を作る人から見た演義、といふ箇所もあつて、さういふところがおもしろいかも。南蛮征伐は息抜き回、は、そのとほりかもな。玄徳死んで厄落とし回、といふか。 読了日:06月23日 著者:荒川弘,杜康潤 孔明のヨメ。 (1) (まんがタイムコミックス) 少女まんが。酒見三国志を読んだあとだといろいろキビシい。比べたらいけない? さうかなさうかも。 読了日:06月24日 著者:杜康 潤 2012年6月の読書メーターまとめ詳細 読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1483ページ ナイス数:3ナイス 花の美女姫 (1) (小学館文庫) 個人的わけわからん少女まんがの一。このわけのわからなさが当時は好きだつたわけだが、まさかさらに上を行くギネヴィアやシャルトル公爵夫人がゐやうとは神ならぬ身には知るよしもなかつた。今回読み返してみると、結構切なくて、そこがまたよかつたんだらうなあ。 読了日:04月04日 著者:名香 智子 イブの息子たち (1) (白泉社文庫) 個人的わけわからん少女まんがの一。そこが好きなんだ。出てくる女の人が結構凛々しいのもいい。このころからツェペリン出してたのねー、とか、ちよつとその後の「エロイカより愛をこめて」のことなんかも思ひながら再読。 読了日:04月04日 著者:青池 保子 エロイカより愛をこめて (1) (秋田文庫) レッド・ツェペリンを聞いてゐたら、「さういやロバート・プラントつて伯爵のモデルだつたなあ」と懐かしく思ひ出したため、再読。このころはまだ「イブの息子たち」の殻をひきずつてゐるが、このまま展開してゐたらどうなつてゐたんだらうと考へるのもまた一興。 読了日:04月05日 著者:青池 保子 修道士ファルコ (白泉社文庫) まだ読んだことのないおもしろいまんがに出会へる僥倖。修道士のおつさんたちのリアクションが女子高生のやうなところとかにウケる。世間知らずつてことなのかな。 読了日:04月06日 著者:青池 保子 島の人 (まんがタイムコミックス(オール2色版)) 二色カラーといふのがなんとも懐かしい感じ。不条理極まりないのに、なぜだかふしぎとふんはりゆつたりした読後感。 読了日:04月17日 著者:ひらの あゆ Z 完全版 完全版が出てゐると聞いて購入。ああ、若いつて若いつて…… 読了日:04月26日 著者:青池 保子 2012年4月の読書メーターまとめ詳細 読書メーター 読んだ本の数:1冊 読んだページ数:0ページ ナイス数:1ナイス 百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス) 静岡から十勝に行くなんて、それだけでも大変さうなのに。普通にそのエピソードだけ聞いたら感動の渦に巻き込まれること必至なのだが、なんだらう、このをかしさは。お父さんもあひかはらずイカしてゐる。一巻でネタを使ひきつたのではないかと危ぶんでゐたが、大変失礼仕りました。 読了日:03月15日 著者:荒川 弘 2012年3月の読書メーターまとめ詳細 読書メーター
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